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もう既に知っている方は知っていると思いますが、今YouTubeで人気急上昇のチャンネル「THE FIRST TAKE」について書かせて頂きます。
この「THE FIRST TAKE」は音楽系のチャンネルですが、
「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」をコンセプトに、メジャーシーンで活躍するミュージシャンによる一発撮りで収録されたパフォーマンスを収録した映像が不定期で公開されている
Wikipedia参照
という事なのですが、2019年11月公開後2020年9月現在で30組以上のアーティストが参加していて、ここ最近注目のアーティストや、ベテランの鈴木雅之さんや加藤ミリヤさんも参加されています。
一発録りの為、失敗したとしてもやり直しは一切しないらしく、どのアーティストもかなりの緊張感を持ってやっているように見えますね。
そして素晴らしいのは、その音響と映像。
映像はフォトグラファーの長山一樹さんによるものらしく、余計な演出を一切していないにも関わらず、アーティストの良さを最大限に活かす撮り方をされているので、どのアーティストの映像を見ても新鮮さが伝わってきます。
また4Kなのでとても綺麗!
私はPCやスマホではなく、自宅の60インチのテレビで見ているのですが、大画面にもしっかり耐えるほど細かい箇所まで綺麗に見る事ができます。
そして、ここからは私なりにこの「THE FIRST TAKE」の素晴らしさを解説させて頂きます。
アーティストの嘘のない本気の姿が垣間見れる
まず、1番初めに私が思ったのは、日本のミュージシャンって素晴らしい!って事ですかね。
私は音楽が好きで、仕事で音楽レーベルまでやっているくらいですから、家でも電車でも車の中でも音楽は聴きます。
最近はSpotifyで色々なアーティストの曲を聴くのですが、それだけではやはり良さがあまり伝わって来ないというのが、私の中でのちょっとした不満です。
家にいる時はYouTubeでMVとかもたくさん観ますが、映像の好みもあるので、曲があまり入って来なかったり、曲の入り口でやめてしまう事も多々あります。
いいモノはとてもいいのですが、どうしても「作り物」として観てしまいますので、作品としては良いのですが、アーティストが見えて来ない。
ライブ映像もアップされているものがありますが、イマイチ映像だとそこまで感動する事もなく、やはり距離感を感じてしまいます。
でも、この「THE FIRST TAKE」を見始めてから、アーティストの本質というか、嘘がない本気の姿がそこに見えて、曲や歌声が染み入ってくるんです。
おそらくSpotifyで聴いていても、聴き流しているような曲がたくさんありますが、これは1人1人のアーティストを全部しっかり観てしまい、もっと知りたくなってしまう。
やはり、それぞれのアーティストが、この一発録りという緊張感の中で、最高のパフォーマンスをしようというプロ魂をぶつけて来ているからだと思うんですよね。
私は今インディーズの音楽レーベルを運営していますが、決して「インディーズにこそ価値がある!」なんんてこれっぽっちも思ってなく、メジャーシーンで活躍されているアーティストはやはり凄い。
よく、「メジャーになんかなりたくない」とか言っている二流アーティストを見かけます。
私が思うに、「メジャーでなんか歌いたくない」と言っていいアーティストは、メジャーから引っ張りだこで、どこのレコード会社も欲しくてたまらないといったアーティストだけだと思っています。
それくらい、私はメジャーで活躍されているアーティストは素晴らしいし、才能だけではなく、しっかり努力もされているなと。
もちろん、インディーズでも素晴らしいアーティストはたくさんいます。
弊社所属のアーティストも素晴らしいと思っています。
でも、今一度、この「THE FIRST TAKE」で本気の歌を歌われている、演奏されているアーティストを観て頂き、音楽とは何か、パフォーマンスとは何か、を皆が再確認できればなと思っています。
では、この中で私の一押しアーティスト5組をご紹介させて頂きます。
どのアーティストも素晴らしいですが、独断と偏見で選ばせて頂きました。
紹介したい5組のアーティスト
TK from 凛として時雨 「copy light 」
凛として時雨(りんとしてしぐれ)のボーカルTKが歌う「copy light 」。
このバンドはスリーピースバンドで、演奏の上手さや音楽性の高さが評判ですね。
この映像を観て頂ければわかると思うのですが、一発録りとは思えないほどのクオリティと世界観。ギターソロは見ものですね。
TKの優しく頼りなさげなファルセットと、力強い叫びが心に響き、どこかに連れていかれるような感覚になります。
milet 「inside you 」
milet(ミレイ)はシンガーソングライターですが、生年月日などのプロフィール情報は公開していないようですね。
でも、とにかく歌声が凄く良い!※顔もタイプです。
特にサビのファルセットが凄く心地よく、透明感高い声質に魅了されてしまいます。
ここ数年で急激にブレイクし、楽曲「us」はドラマ「偽装不倫」の主題歌になったそうで、様々な年代のファン層がいるように思いますね。
個人的に少しひいき目に応援してます。
女王蜂 「BL」
女王蜂というバンドのボーカル「アヴちゃん」が歌っています。
このバンドは4人組バンドですが、神戸市で結成されたという以外、プロフィールはすべて非公表となっています。
私は、バンド名までは知っていましたが、曲はあまり聴いた事がなかったので、この映像を観た時はかなり衝撃を受けましたね。
曲の世界観や構成も素晴らしいのですが、何よりも惹かれるのは「アブちゃん」の個性が放っている存在感。とにかく観て欲しいです。
歌っている姿を観ているというよりは、この方が演じている物語を観ているような素晴らしい作品とパフォーマンスです。
ALI 「Wild Side」「Better Days」
多国籍ファンク&ヒップホップバンド「ALI」は、モハメド・アリの死と同時に結成されたバンドらしく、とにかくカッコいい!の一言です。
バンドメンバーは、日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカといった様々な国にルーツを持っている為、各国様々な要素が感じられる楽曲になっていてとても新鮮です。とにかくカッコいいので是非観て欲しいですね。
映像で冒頭でもあるように、今、「コロナ禍」でライブやイベントが出来ないのが凄く残念です。でも、その中でこの「THE FIRST TAKE」で全てを出し切ってる感、本当に素晴らしいパフォーマンスです。
wacci(橋口洋平) 「 別の人の彼女になったよ」
wacci(ワッチ)は、5人組のポップ・ロックバンドで2012年にメジャーデビューしました。
今回はこの「別の人の彼女になったよ」をギター一本で歌っていますが、なんとも切ない気持ちになります。
この曲は元々知っていてとても好きな曲なのですが、この映像を観てまた更に好きになりましたね。
橋口さんの切ないのに力強い声と、本人が醸し出している雰囲気で、歌詞の世界に引きずられて行きます。
まだ聴いた事ない方は是非聴いてみて下さいね。好きになるはずです。
まとめ
今回、この「THE FIRST TAKE」から5組だけピックアップして紹介させて頂きましたが、全アーティスト素晴らしいです。本当に。
この「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」というコンセプトでもわかるように、アーティスト一組一組凄く音楽というものに向き合っているのがわかります。
私も昔は、音楽は「音を楽しむと書いて音楽」だから、楽しければいいんだよ、と言っていましたが、今は違います。
だからと言って一言で言える答えなんかないですが、楽しければいいとは違うような気がします。
音楽には、それぞれアーティストの魂が込められていて、それを私達は受け取とり、感じ、それを別の何かに変えるといった可能性のようなものを持っていると思います。
人に何を与えるもの、それが音楽だと。
この「THE FIRST TAKE」でそれが再確認できた事、本当に嬉しく思いますし、私もアーティストを抱える立場ですので、再度「音楽とは何か」を考え、取り組んで行きたいと思います。
管理人・ライター / TOMOYA
49歳男性。
web制作、webマーケティング、また音楽関連の会社を東京都内で経営。(2011年設立)
栃木放送「Leina✫color」パーソナリティ。
大手企業でのサラリーマンから、ミュージシャンを目指した極貧生活、20を超える業種のアルバイトや正社員を経て起業。私生活では4回の結婚を経験するなどジェットコースターのような人生を生きる。
stand.fm始めました
TOMOYAの生きテクradio