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こういった恋愛ネタを書く時は、ちゃんと「バツ4」と名乗り、恋愛や結婚がまるで駄目な人間が書いている記事だけど読みますか?という感じ入りたいと思います。
確かに失敗は周りの人達よりも多いかもしれませんが、私はポジティブな人間なので、その分多くの経験をし、人生得をしたと考えていますので、そういった経験も踏まえて書かせて頂きます。
今回のタイトル、「好きだけど別れたい」という事ですが、こういった経験された方も多いかと思います。
この「好きだけど」という感情ですが、「好きだけど嫌いなところの方が多いから」という事ではなく、「好きだからこそ別れたい」という感情についてです。
私も人生で何度も、この「好きだから別れたい」という感情になったり、また、実際相手に別れを告げた経験があります。
また逆に、突然相手から別れを告げられ混乱した事がある方もいるかもしれません。
相手が自分の事を嫌いになったから、と考えている人がいるかもしれませんが、あなたの事が好きすぎて別れを告げられた可能性もあるのです。
では、何故こんな感情になったのか、冷静に考えてみる事にしました。
回避依存症について
ある時、「回避依存症」という言葉に出会い、私はまさに「これだな」と思いました。
この回避依存症とは、「人との深い関係を避ける傾向にある症状」という事で、私の性格はこれに当てはまります。
これは恋愛だけではなく、日常における人間関係でも言える事ですが、相手に裏切られる事を酷く恐れて、信頼関係をなかなか築けないという事です。
私が誰かと恋愛に発展した際、必ずこういった感情になる為、なかなか信頼関係が築けずに喧嘩が絶えない日が多かったです。
大好きな人とやっと付き合う事ができても、結局その人に裏切られるのが怖くなり、逃げたくなってしまうのです。非常に面倒くさいですよね。
そして、そんな事考えてしまうストレスに絶えられなくなり、相手に別れを告げる事になってしまいます。
相手からしたら本当に意味がわからないと思いますし、せっかく2人で楽しい日々を送っているのに、急に別れを告げられた方はとても悲しい気持ちになると思います。
では、なぜこういった「回避依存症」になってしまうのか。
色々調べてみると、過去の家庭環境や、人間関係のトラブルのトラウマが原因の可能性もあるとの事で、私ももちろん心当たりがありました。
私が4度目の離婚をした時、それを見つめ直す事、考える事をする事を決意し、それを実行しほぼ克服する事に成功しました。
少し重い内容も含まれますが、そのトラウマと、実際に向き合い克服した経緯を書かせて頂きます。
2つの大きなトラウマ
私の中で、ずっと心の中にあるトラウマが2つあり、まずその事をじっくり考えてみる事にしました。
それは4歳の頃と16歳の頃の事です。
4歳の悪夢
私は4歳の事に、父親の仕事の都合で埼玉から愛媛へと引っ越しました。
私はすぐに近所に住む同い年の女の子と友達になり、毎日遊ぶようになりました。
その時は4歳ながら、その女の子に「好き」という感情を持っており、毎日朝早く起きてその子の家に迎えに行き、近所の小さな川や畑で遊んでいました。
毎日会えるのがとても楽しみで、本当に毎日会いに行っていたので母親によく怒られていたのを覚えています。
小学校になれば、一緒に学校に行こうねと話し、私の事も凄く慕ってくれていました。
でも、ある日そういった日常を全て一瞬で消される事が起こりました。
その子の家のすぐそばに線路があったのですが、ある日その女の子は電車にはねられて亡くなってしまいました。
まだ私も幼く、死んでしまったという事がよくわからなかったので、悲しいという感情よりも、突然好きな人がいなくなったという気持ちがとても強く、自分の気持ちをどう処理して良いかわからなくなっていました。
何十年経っても、それを忘れる事はありませんでした。
16歳の別れ
これは16歳、高校1年生の時の話しですが、私は人生で初めて「彼女」という存在ができました。
電車通学(当時は汽車通学とよんでました)をしていましたが、途中の駅から乗ってくる子が凄く気になり始め、その数カ月後に友人を介して告白しました。
人生初めての告白でかなり緊張した為、その結果よりもその行為自体にエネルギーを使い、相手のOKの返事もよくわからなかったほどです。
毎日一緒に帰るようになり、また夜は必ず電話をかけ、色々な話しをしました。
※もちろん当時は携帯電話がなかったので、公衆電話から彼女の家に電話してました。
私は彼女の事をどんどん好きになり、とても楽しい毎日を過ごしていました。私の頭の中は彼女一色でしたね。
それから半年ほど、そんな日々を送っていました。
ある日、いつもの駅から乗ってくる彼女の姿はなく、「風邪でも引いたかな」と軽い気持ちで思っていました。
その日、学校が終わって家に電話をかけましたが、家族の方が出て本人は留守にしているとの事でした。
そして、その次の日も、また次の日も電車に乗って来なかったので、彼女の友人に何か聞いているか訪ねました。
その友人は、申し訳なさそうな顔をし、重い口を開くように話し始めました。
「○○ちゃん、実はこの前学校辞めたんよ。付き合ってた年上の人の子供を妊娠して、子供を生むって辞めた」
私は全くその言葉が入って来なく、理解する事に苦しみました。
付き合っていた年上の人?妊娠?辞めた?
私はそれから何も手につかなくなり、その直後に行われた期末テストを全部白紙で出し、危うく退学になるところでした。
それからも、悲しいという感情も、怒りという感情もなく、ただ昨日までの日々が突然終わった空虚感と、苦しいという感情の中過ごしていたのを覚えています。
トラウマを見つめ直す
私のこの2つの出来事に共通する事は、「大好きな人がある日突然いなくなる」という事です。
それは死であったり裏切りであったり、理由は全然違いますが、突然姿を消すという意味では同じかもしれません。
私はいつの日からか、こういった経験は二度としたくないという気持ちから、他人との距離が近くなる事に対しての拒否、特に、恋愛では相手に裏切られ、いなくなってしまう事への恐怖心が強くなったと思います。
でも、離婚を4回もしてしまった時に、それを完全に克服したいという気持ちになりました。何かを変えないと、自分も誰かも傷つけてしまう。
そして実際行動に移しました。
42年間行けなかった場所へ
まず私は、4歳の頃亡くなってしまった女の子の実家に行く事にしました。
彼女が亡くなって、一度も家に行く事もなく、一度も両親を話をした事はありませんでした。
何を話せばいいのか、どう接したら良いのか、私が小学生になり、中学生になり、高校生、社会人になってもそれがわからなく、また時間が経てば経つほどわからなくなり、結局42年の月日が流れてしまいました。
でもある日、私がその女の子の事をずっと覚えている事を、もしかしてそのご家族に伝えなければ駄目なのではないか?と思ったのです。
まだ4歳だったので、おそらく他に友達もいなかったと思います。
ご親族以外にも、ずっと覚えている人間がここにいますよって、まだご両親がご健在なら伝えなければ駄目だと思ったのです。
そして、私は愛媛へ行き、42年ぶりにその子の家に行きました。
玄関で「こんにちは」と呼びかけると、奥からお母さんが出て来ました。
42年経ってもはっきりお母さんだとわかりました。
そして、私はここに来た理由をお母さんに話し、お母さんはその場で涙されました。
私が覚えていた事、ここに来た事に、口を抑え、声を殺し、何度も「ありがとう」と言われました。
そして初めてお仏壇に手を合わし、4歳のままのその子の写真を見て、私も涙しました。
もう顔など忘れてしまっているはずなのに、写真を見るとその時の細かい情景が全て蘇ってくるのです。
それから、お母さんと色々話し、また、お父さんも帰って来られ、皆で一緒にアルバムを見ながら話しました。
「また来て下さいね」
と2人に見送られ、私は東京に帰ってきましたが、じっくりとその過去と向き合う事ができたと思いました。
お二人の喜んだ姿を思い浮かべながら、行って良かったと、前に進めると思いました。
回避依存症の克服
16歳の別れの出来事に関しては、その事実だけでなく、「真実」をちゃんと理解しようと思い、回想を繰り返し、ある事に気づきました。
私は常に、「何故?」という事や、「裏切り」という文字が頭によぎっていましたが、全て自分が引き起こした事だと、実は相手を傷つけていたのは自分だという事に気づきました。
それはその後の恋愛や結婚にも通じる事ですが、自分が変わってしまった事、また変われなかった事が原因なのです。
16歳の別れに関しては、「変われなかった事」。
私は相手とは違い、初めての恋愛だったので、愛情表現の仕方は一切わかりませんでした。手すら繋げないまま半年もそのままでしたので、相手からすれば、「ただの友達に思われているのかも」と思ったのかもしれません。
「好き」という言葉も何も言ってなかったと思います。
私自信、もちろん大好きでしたが、そんな言葉も行動もなければ、そう思われても仕方ない事だと思います。
ただ、自分が未熟だったと、相手はもっと大人だったと、ただそれだけの事だったのです。
「いなくなった」のではなく、私がそうしてしまったのだと、今はそう思います。
それからの恋愛に関しては、「変わってしまった」という事です。
誰でもそうですが、大好きな人と付き合えるようになったら、もの凄く嬉しいと思うのです。
惹かれるところもたくさんあり、自分と同じ気持ちでいてくれるだけで幸せなはずなのに。
でも、やはり裏切られる事が怖くなり、相手に求める事が多くなってしまいます。
初めは全然大丈夫だった事でも、そんな相手だとわかっていても、付き合い始めたり、結婚生活が続いたりすると、それを忘れ、相手に対して違う事を求めてしまいます。
そして、それに応えてくれないと自分から離れてしまうという、理不尽な事が起こってしまいます。
相手を変えたいという感情は、付き合ったり結婚したりすると、誰でも持ってしまいそうな感情ですが、相手を変えようとする気持ちほど危険なものはないと思っています。
お互いのストレスにしかなりません。
私は今付き合っている彼女がいますが、この事は凄く意識しますし、しっかり向き合い、話し合い、嫌な事があればまずは自分から変えてみようと思っています。
付き合い当初は、逃げたくなる事がたくさんありましたが、もう逃げるという事はせずに、この「回避依存症」を克服したと言えるようにしています。
「裏切られたら」とか、「別れてしまったら」というイメージを持つのではなく、常にお互いが楽しく過ごせるイメージを持つようにしています。
この「好きだけど別れたい」という苦しい感情を持っている方は、もう一度その相手を選んだ時の気持ちを思い出し、相手を尊重し、傷つく事など考えずに過ごして頂きたいと思います。
そうすれば、今よりももっとあなたの事を愛してくれるようになりますし、ストレスのない信頼関係を築けると信じています。
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管理人・ライター / TOMOYA
49歳男性。
web制作、webマーケティング、また音楽関連の会社を東京都内で経営。(2011年設立)
栃木放送「Leina✫color」パーソナリティ。
大手企業でのサラリーマンから、ミュージシャンを目指した極貧生活、20を超える業種のアルバイトや正社員を経て起業。私生活では4回の結婚を経験するなどジェットコースターのような人生を生きる。
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