この記事の予想読了時間:約6分30秒
東日本大震災が起こった平成23年起業し、はや10年が経とうとしております、
あの当時、私はSEO会社の営業マンとして働いておりましたが、Googleアルゴリズムの大変動と、東日本大震災の影響で会社の売上はかなり落ち込み、大手同業種の傘下に入るタイミングで私は会社を辞めました。
会社を辞めた1ヶ月後に株式会社を設立したのですが、世の中の状況は決して良いとは言えませんでした。
しかも、ホームページ制作会社として立ち上げましたが、私自信ホームページを作った事がなく、出来る事と言えば、その当時にあったAdobeの「Fireworks」というデザインソフトで、ホームページらしいデザインが出来る程度でした。
もちろん、どこかで勉強した訳でもなく、そんな時代に、経験も実績もない自分が株式会社を立ち上げたという事は、周りの人間からするとかなり無謀であり、理解に苦しんだ事だと思います。
しかし私は、起業して10年、一度も赤字になった事はなく、多い年には1億円の黒字を出した事もあるという、これもまた周りからすると奇妙な話しですが、そんな経営を続けております。
起業した当初から、何故利益を出せたのかという話は、以下の記事を参考にして下さいね。
今回は会社倒産寸前になった理由と、そこから、年間1億円の利益を出すことに成功したまでの経緯について書かせて頂きます。
自信があった自社サービスの不調
ホームページ制作会社として立ち上げた会社でしたが、顧客から「SEO対策はしてくれないのか?」という声が多くなり、前職の社長に少し教えて頂いた事と、独自の研究を合わせ、SEO対策の事業をスタートしました。
依頼されたキーワードで、検索エンジンの上位表示を狙うものでしたが、上位表示できるまでに数ヶ月かかる事もある為、始めた当初は不安でいっぱいでしたね。
しかし、やっていくうちにどんどんコツを掴んで行き、とにかくGoogle目線で対策をし、ある程度どんなキーワードでも上位表示させる事ができるレベルまで達する事ができました。
そして、このSEO対策がメインの事業になって行き、従業員も増やし、売上も利益もどんどん上がって行きました。
ただ、SEOというものは、Googleが検索順位を決めるものですので、アルゴリズムはどんどん変化していき、また、スマートフォンの爆発的普及もあり、SEO対策自体が難しくなって行きました。
上位表示自体が難しくなった以外に、狙ったキーワードで上位表示しても集客できないという顧客の声も多くなり、徐々に顧客が離れていきました。
その当時、webデザインをメインで行っていた従業員が、1年半の産休・育休に入った為、web制作の仕事も取りづらくなり、売上がどんどん減って行きました。
そこから苦悩の日々が始まったのです。
会社の預金残高が減るだけの現実
SEOの顧客が離れていき、ホームページの仕事も取れず、何をすれば良いのか路頭に迷う日々が続きました。
売上がない為、毎月の赤字が続き、会社の預金残高がみるみる間に減っていく、でも何をすれば良いのかわからない、本当に毎日が不安でしたね。
そんな時、同業種の知人と話していると、「アフィリエイト」という言葉を耳にしました。
その知人は既にアフィリエイトを始めており、まだ何も結果が出ていない状況でしたが、様々な調べごとをし、色々な人に会って情報収集をしている最中でした。
私が1番初めに「アフィリエイト」という言葉を聞いたのは、その当時から更に10年以上前で、その当時は個人ブロガーがバナー広告を貼り付けて、月に数百円から数万円という収入を得ているという、そんなイメージでした。
ただ、それから状況は変わっていて、様々な企業が自社商品やサービスをアフィリエイト広告に出し、個人、法人関わらず、ブログやwebメディアを運営しながらその広告収入を得ているという状況でした。
多い企業では、アフィリエイト収入だけで1ヶ月数千万円もあるという事を知り、かなりび驚いた事を鮮明に覚えています。
でも、今からアフィリエイトを始めるにしても、
「記事は誰が書くのか?」
「ホームページは誰が作るのか?」
「スタートしたとしても、半年から1年は売上など見込めないと聞いている為、それまで会社の体力はあるのか?」
「そもそも、どれくらいの売上が見込めるのか?」
そんな多くの疑問を抱えていましたが、もう他に出来る事はない、会社の倒産覚悟でやろうと決め、そこからアフィリエイト事業を開始しました。
その時、会社の預金残高は、アフィリエイトの売上が入ってくると予想している半年後まで、ギリギリ従業員に給料が払えたり、家賃が払える金額でしたので、失敗すれば半年後に倒産という危機真っ只中でした。
SEOの実績と良質なコンテンツでの勝負
アフィリエイト事業を始めるにあたって、社内で協議しました。
何の商材でブログを始めるのか?
誰がメインで記事を書くのか?
誰がブログを作るのか?(デザイン含め)
どうやって集客をするのか?
その事を話し合って出た答えは以下の通りです。
●営業マンのスタッフが記事を書く自信があるとの事でそのスタッフに決定
●男性が執筆するとの事で、男性の悩みを元に商材を決める事にし、且つ大企業が参入しずらく、競争率も低く、且つ、比較的報酬が多い「包茎治療」「薄毛治療」についてのブログにする事で決定
●メインのwebデザイナーが不在の為、私が全て制作する事で決定
●今までのSEOの技術+誰にも、どこよりも良質な記事を書く事で、記事ごとの上位表示(検索エンジン)を狙い集客する事で決定
という事で、会社倒産覚悟でスタートしました。
全く収入にならない日々が何ヶ月続くのか、とても不安なスタートでしたが、私達は自分たちを信じ、必ず成功する未来だけをイメージし、Googleの為ではなく、ユーザーだけの為のコンテンツを作る事に専念しました。
もう後がない。
でも、その当時はやるしかなかったですね。
半年後に光が見え始める
私自身、制作から離れておりましたので、その感覚を取り戻しつつ、また、WordPressで構築するという新しい事にもチャレンジしながら日々を送っていました。
スッタフと毎日協議しながら、でも、数ヶ月全くアクセスも伸びない為イライラしてしまう事も多々ありました。
それでも、毎日毎日進んで行くしかなかったです。
そして、スタートして半年、スタッフと久しぶりに食事をしていた時でした。
そのスタッフはスマートフォンを見ながら、
「社長、やっとコンバージョンしました」
そのアフィリエイトプログラムの管理画面を見てみると、15000円ほどだったと思いますが、1件のコンバージョンがあったのです。
そのコンバージョンを見て2人で喜び、そして改めて2人で乾杯した日を今でも覚えています。
そして、その月の売上は15万円ほどになり、翌月は30万円の売上になりました。
その時点で「薄毛治療」のブログも立ち上げる事にし、2つのブログで一気に勢いに乗って行こうと士気を高めていきました。
スタートして3年後の大きな売上
2つのブログをスタートして約1年後、やっと従業員の給料分ほどの売上が立つようになり、なんとか倒産は逃れました。
ギリギリではありますが、その期の決算もなんとか黒字で終える事もできました。
その後、「英語教育」「猫関連」と新しい商材でもスタートし、ブログではなく「webメデイア」としての運営が始まりました。
産休・育休で不在だったwebデザイナーも戻り、また、新しいスタッフも入ってきた事で更に躍進し、売上も徐々にですが上がっていきました。
ちょうどアフィリエイト事業をスタートして3年後、私はびっくりするような数字を見る事になりました。
毎月数百万という単位で売上が上がっていき、なんとマックス2500万円に到達したのです。
スタッフ5名程度の会社で、1ヶ月2500万円の売上。
スタッフの給与や家賃、その他の経費を支払っても2000万円ほどの利益を出す事ができたのです。
結局その年は2億近い売上になり、その半分が利益、そして税金もたくさん収める事ができました。
新しいことにもチャレンジ
私達は広告を一切出さず、Googleのアルゴリズムだけを頼りにやっている為、そのような1ヶ月数千万という売上はずっと続く訳ではありません。
特に、医療関連の商材は、専門性が欠けるとの事で、医師や専門家が執筆していないとなかなかなか評価されず、弊社でも売上が低迷しています。
ただ、他の「webメデイア」に関してはずっと順調に運営できていますので、しっかり黒字が出せる売上は確保できています。
そして去年(2019年)に、音楽レーベルを立ち上げ、素晴らしいアーティストに出会える事もできました。
利益が出れば、また新しい事、やりたい事にチャレンジする。
私はその繰り返しだと思っています。
「餅は餅屋」という言葉がある通り、何かに特化した商売は技術が磨かれて行く点で見ても、必要な事だと思っています。
ただ、今の時代、様々な事が多様化しすぎて、また流れも早い為、1つの事だけの事をするのが困難な時代とも言えます。
サラリーマンや自営業者が、副業として他の収入源を探す事も当たり前で、必要な時代になってきています。
私達も、ブログやwebメデイア運営という、やった事がなかった世界に飛び込みましたが、やはりその時とても必要な事でしたし、それが正解だと思っています。
顧客からの収入が全ての売上だった頃から、ほぼ顧客がいない中での会社経営。
でも、また数年前のようにピンチはやってくるかもしれません。
特にこのコロナ禍、全体的な売上も下がっています。
でも、そんな不安を抱えていたってしょうがないですし、今出来る事を探すだけなんです。
そして、これからの時代、ただ売上や利益を上げる事だけではなく、どれだけ楽しめて、充実した日々を送れるか、ワクワクする気持ちになれるかが鍵となってきます。
幸せの定義が変わりつつある今、目先の利益だけではなく、新しい事にどんどんチャレンジし、近い将来、今までにない充実感を、社員や家族と共有できる日を楽しみにしています。
アフィリエイトを始めたい方は、以下の記事も参考にして下さいね。
管理人・ライター / TOMOYA
49歳男性。
web制作、webマーケティング、また音楽関連の会社を東京都内で経営。(2011年設立)
栃木放送「Leina✫color」パーソナリティ。
大手企業でのサラリーマンから、ミュージシャンを目指した極貧生活、20を超える業種のアルバイトや正社員を経て起業。私生活では4回の結婚を経験するなどジェットコースターのような人生を生きる。
stand.fm始めました
TOMOYAの生きテクradio