お金の事

今こそお金と人生を真剣に考える|幸せに生き抜く為に大切な事とは

お金と人生

この記事の予想読了時間:約6分30秒

私もこのブログでお金の事について何度か書かせて頂きましたが、過去記事の「【経験談】貯金は本当に必要?有形資産と無形資産の考え方とは」https://ikitec.jp/assets/ に追記する形で再度書かせて頂ければと思います。
※ビル・パーキンス著の「DIE WITH ZERO」の中に、このお金と人生についての全てが書かれておりましたので、若干要約させて頂きます。

まず、私の過去記事でも、貯金の必要性についてしつこく書かせて頂いておりますが、改めて、貯金は必要ないのでは?と言わせて頂きます。

「でも、貯金しておかないと何かあった時にどうすればいいの?」
という声もあるかと思いますが、私が言う「貯金」とは、老後の為に必死で働いて貯金をする事を指しておりますので、何か目的があって貯める事を否定したり、貯金を0にしましょうという事ではありません。

この本の中でもあるように、例を上げながら少しずつ考えてみましょう。

童話「アリとキリギリス」から考える

アリとキリギリス

この「アリとキリギリス」は誰でも知っている童話だと思います。

冬の食料を蓄える為に働き続けるアリと、働きもせずヴァイオリンを弾くキリギリス。

実際に冬になり、食べ物に困ったキリギリスはアリに乞うが、アリが拒否した為キリギリスは飢え死にしてしまった、という話しですね。

私達は、この物語を子供の頃に知り、アリのように必死で働かないと、キリギリスのように死んでしまうと教えられました。

だからみんな必死で働いて、ひたすら貯金をするのだと。

子供の時は、お金の事になると親から必ず「貯金しなさい」と言われておりましたが、おそらく私だけではないと思います。

そして、それは決して間違っている事ではないですが、この物語で盲点になっている事がひとつあります。

それは、「アリのような生き方は楽しいの?」という事です。

「人生を楽しんで生きる」が人生の根本

楽しむ

冬の食料を蓄える為に、ずっと働き続けるアリは、実際に冬を乗り越えます。

でも、また冬が終わるとずっと働き続けなければいけません。

キリギリスのように、ヴァイオリンを弾いたり歌ったり、そんな楽しい時間はアリにはありません。

ただ、生きる為に働き続けます。

もちろん人間も、生きる為に働いていますし、何かあった時の為にある程度の貯蓄は必要ですが、この物語のような極端な生き方では、両方とも幸せな人生とは呼べません。

人生は楽しんで生きる為に用意されているものであり、私達の人生の1番の課題は「思い出作り」だからです。

私達は遅かれ早かれ必ず死にます。
選ばれた人は300年生きる、なんて事も一切ありません。
どんなに頑張っても100歳まででしょう。

普段の生活をしていると、そんな当たり前の事を忘れてしまい、いつまででも生きていくかのような思考の中で、必死で働き、貯金、貯金に励んでしまっているのが現状です。

私達はもう一度、なんの為に今を犠牲にして貯金をするのか、じっくり考えてみる必要があります。

今と老後を比較しながら考える

比較

老後を不安に思う気持ちはわかります。

でも、今の日本でそこまで不安になる事はないのではないでしょうか?

年金問題等色々言われておりますが、今のような額ではないにしろ、生活できるレベルのお金は国から支給されます。

どんなにお金がなくなっても、生活保護を受ける事も可能ですし、そのような仕組みになっているのです。

そして、ここでちゃんと想像して欲しいのが、歳をとった自分を想像して、何に大金を使うのか具体的に考えてみる事です。

今よりも体力が落ち、判断力も落ち、食欲も落ちている事を想像した時に、私達は一体どんな欲求にかられてお金を必要とするでしょうか?

私が自分自身を想像するのは、どこか出かけるもの億劫なので、家で本を読んだり映画を観て過ごす時間がほとんどで、たまに近所を散歩したり、友人と昼カラ喫茶に行くくらいなものだと思います。

食事も今よりも質素になっていると思いますので、食費もほとんどかからないと思います。

女の子を誘って会員制のバーに行くような事もないでしょうし、海外旅行に行く事もないと思います。

という事を踏まえた上で、今はどうでしょか?

まだまだお金を使って何かを経験したり、挑戦できる事、たくさんあるのではないでしょうか?

もし、今老後の事を思って必死で貯蓄をしている人がいるならば、健康でまだまだお金を使えるあなたが、様々なものを我慢して必死で働き、もうほとんどお金を必要としない老後の自分にお金をむしり取られているのと同じなのです。

「ゼロで死ね」とはどういう事か

ゼロ

冒頭で紹介した「DIE WITH ZERO」の日本語タイトルは「ゼロで死ね」です。

ゼロで死ね、というのは、自分が死ぬ時に財産が0になっているのが望ましいという事です。

アリとキリギリスの物語のような極端な話しではなく、自分がだいたい何歳くらいまで生きるかを想像した上で、無理のないある程度の貯蓄をし、死ぬまでに使う、という事です。

死ぬ時に0になっていれば最高だという事ですね。

例えば、自分が死ぬ時に1,000万円という大金の貯蓄があるならば、そのお金を今、体も頭も健康なうちに色々な経験に使う方が理にかなっているし、楽しいという事です。

私達はあまりにも人生を考えなさすぎだと思っています。
いつまでも健康で、いつまでも生きていると錯覚してしまっています。

常に「今」というめちゃくちゃ貴重な時間をおろそかにし過ぎている事がほとんどです。

ちょっと言葉は悪いですが、ただの自惚れなのです。

もし、自分の命の残された時間がわかったなら、その時大きく価値観は変わると思いますが、なかなかそれは難しいですしね。

ですから、私達は今必死で貯金する事を考えるのでなく、「今」の自分に投資する事を考える必要があります。

人生は思い出作りですから。
今なんです。

具体的に「今の自分への投資」とは

投資

最近、この事について私も色々考えています。

私は現在会社を10年ほど経営をし、株も100%保有しているのである程度の資産はあります。

ただ、全くお金がない時期も、今も変わっていないのは、「貯金」という概念はいつでもなかった事。

常にその時その時、自分の経験や遊びにお金を使ってきましたし、今もそうしています。

今私が具体的に思っているのは、もうすぐ48歳になる自分が今できる事、やりたい事を考えて実行する事です。

私は20代の頃、シンガーソングライターになりたいと上京してきましたが、色々な事があって断念しました。

その後、音楽の仕事は色々してきましたが、その夢は途中のままでした。

こんな年齢から?と言われそうですが、私は今、実際声を出して歌う事ができますし、曲を作る事もできます。

でも、それは老化とともにいつ出来なくなるかわかりません。

そういった事もあり、私の自分への投資の一つは、もう一度シンガーソングライターを目指す事です。

そういった時間を作る事もそうですが、私は生まれてこの方ボイストレーニングというものを受けた事もなかったので、実際に今通っています。

歌う事には多少自信があったので、ボイストレーニングとかあまり興味がなかったのですが、プロの方から教えられる事は全て勉強になる事ばかりで、今までの自分がどれほど無知だったか、歌の事を知らなかったか、声の出し方を知らなかったか、そんな経験の連続です。

もちろん毎月お金がかかりますが、これは今の自分にしかできない「投資」です。

これは私の自分への投資の一部ですが、まだまだ今の自分にできる経験はしていくつもりです。

貯金を一切否定する訳ではもちろんないですが、「なんとなく老後の為に」というぼんやりした中で必死に貯金をしているなら、もっと自分の人生を考えた上で、今の自分に投資をしてみてはいかがでしょうか?

人生の目的は「思い出作り」です。

管理人・ライター / TOMOYA 
49歳男性。
web制作、webマーケティング、また音楽関連の会社を東京都内で経営。(2011年設立)
栃木放送「Leina✫color」パーソナリティ。
大手企業でのサラリーマンから、ミュージシャンを目指した極貧生活、20を超える業種のアルバイトや正社員を経て起業。私生活では4回の結婚を経験するなどジェットコースターのような人生を生きる。

stand.fm始めました
TOMOYAの生きテクradio