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私は現在会社を経営して10年目に入り、なんとか赤字にする事なくやってきましたので、実際お金に困っているかと言われればそうではありません。
でも、決して裕福な家庭で育った訳でもなく、学歴がある訳でもなく、今までの人生で本当にお金がなく困った事は多々ありました。
実際に27歳で上京してきた時は、所持金はほとんどありませんでしたし、ホームレスの方に100円を頂いた事もあります。
30代でも、知人や親戚の家に居候させてもらったり、お金がなくて離婚された事もあります。
でも、なんだかんだ今は都内のマンションで悠々自適に暮らせていますし、食べるものにも困っていません。
といいつつ、私は今まで「稼ぎたい!」と思った事がないのです。
会社経営していながら矛盾しているようですが、本当にそうなのです。
稼ぎたいだけなら誰でもすぐに出来る
会社経営をしていると、お金の稼ぎ方に関する相談を受ける事が多いです。
特にこのコロナ禍、不安になる人が増えたせいか特に多くなったように思います。
でも正直、お金に困っていて多く稼ぎたいというだけなら、誰でもすぐにできます。
健康な身体と時間があるなら、それをフルに使えばいいだけです。
今、建設業界、物流・流通業界、医療・介護業界、飲食業界、は特に人手不足のようですので、どこでも好きな時間働く事できますし、合法であれば風俗業界で稼ぐ方法もあります。
周りの人達よりも多く働けば、それは必ず大きな収入となって返ってきますので、稼ぎたい!という欲求は比較的簡単に叶える事ができると思います。
私もお金がない時に、もし「稼ぎたい!」と思っていたなら、運転免許という素晴らしい資格を武器に、佐川急便に飛び込んでいたと思います。
でも、こういった話しをすると皆、下をうつむいてしまうのです。
何故稼げるのに飛び込めないのか
そんな話しをしても、誰もそれを実行しない理由なんてわかっています。
私もそうですが、出来れば「やりたくない事はしたくない」と皆思っているからです。
稼ぎたいという欲求が一番なはずなのに、とても矛盾していますよね。
私は、高校卒業後すぐに某飲料メーカーに就職しました。
就職活動時、何故その会社を選んだかというと、誰もが知っている会社だという事の安心と、その当時ボーナスが給料の8倍もあった事からです。
稼ぎたい!と思っていた訳ではないですが、親の強い勧めもありそうしました。
そして21歳で結婚をし、23歳の時点で私の年収は600万円を超えました。
その当時の父親の収入を抜き、また他の同級生誰よりも稼いでいましたし、有名起業でカッコいいイメージもあったのでモテましたね。
でも、結局私は離婚をしてしまい、その会社も27歳で辞めてほぼ無一文で上京してきました。
そんな過去があるので、ただ収入がいい!というだけは駄目なようなんです。
誰もが持っている潜在意識
誰もが持っている潜在意識、それは「幸せになりたい」という事だと思います。
「幸せ」という定義は皆それぞれだと思いますが、充実した生活を送る事ができれば、それは幸せと言えるのではないでしょうか?
先程の某飲料メーカーの話しになりますが、収入は凄く良かったですが、仕事内容は過酷で、今の時代だと確実にブラック企業と言われる会社でした。
でも、その中で凄く充実していた数年間があり、それは営業がとても楽しい時期で、営業成果も出ていましたので仕事自体が楽しいと思っていました。
仕事が楽しいと、日々が凄く充実していて、何をしても上手くいくような感覚でしたね。
そして、その営業成果のおかげで収入も増え、入社数年で父親の収入を抜いた、という事になります。
でも、営業が楽しくなくなってきてからは、成績も落ち、収入こそそこまで減りませんでしたが、それを全部捨て辞める事になりました。
結局、ある程度お金を稼げていたとしても、充実していないと何も意味がなく、長続きなどしないと思うのです。
稼ぐだけでは幸せになれない
会社を辞め、上京してきてからの私は、ずっとやりたかったシンガーソングライターをやったり、音楽のプロデュースをしてみたり、webのデザインをしてみたり、自分が楽しいと思う事、わくわくしそうな事をずっとやってきました。
もちろん、ずっとそれが出来てたかというとそうではなく、つらい時期もありましたが、お金がなくても基本充実した毎日を過ごしてきたと思います。
お金を稼ぐ、というよりも、自分が納得出来る好きな事をやりたい、やりたくない事はしないという事を考えていましたね。
結果、その延長線上に今があり、稼ぐ事を考えなくてもお金があったりします。
「お金を稼ぎたい!」と思っている方は、まず、お金そのものを稼ぐという考えよりも、どうなれば自分が幸せなのか、充実した生活を送れるのかを一番に考えるべきだと思っています。
お金だけがあっても、決して幸せや充実は手に入らないと思うのです。
宝くじが当たって幸せになった人が少ないように、お金が幸せにしてくれる訳ではないです。
「今」というものを常に意識して、いかにワクワクして過ごせるか、やりたくない事をせずに過ごせるかを考えて実行する。
毎日充実していたり、何かに夢中になれる生活をしていれば、「お金を稼ぐ」という欲求はどこかに行ってしまうでしょう。
でも、それが一番の「お金を稼ぐ方法」だと気づいてしまう時が必ず来るはずです。
管理人・ライター / TOMOYA
49歳男性。
web制作、webマーケティング、また音楽関連の会社を東京都内で経営。(2011年設立)
栃木放送「Leina✫color」パーソナリティ。
大手企業でのサラリーマンから、ミュージシャンを目指した極貧生活、20を超える業種のアルバイトや正社員を経て起業。私生活では4回の結婚を経験するなどジェットコースターのような人生を生きる。
stand.fm始めました
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